中国語/日本語/韓国語の生成パネルの協調についてAsia Pacific Regional IGF(APrIGF)にてパネルディスカッションを実施
2015年7月4日
アジア太平洋地域のインターネットガバナンスに関連した話題を中心に議論を行うAsia Pacific Regional IGF(*1)(APrIGF、7月1日(水)から7月3日(金)にかけて中国のマカオで開催)にて、漢字を含むTLDラベルのルールを検討している中国語生成パネル(CGP)、日本語生成パネル(JGP)、韓国語生成パネル(KGP)が、各GPでの検討状況や三者での協調活動に関するパネルディスカッション(*2)を実施しました。JGPからはチェアの堀田博文が参加し、パネルディスカッションではモデレータを務めました。
漢字は、中国語、日本語、韓国語で使われます。このため、ICANNのRootLGRプロジェクトでは、これら各言語のTLDラベルに関するルール(LGR)を検討しているCGP、JGP、KGPそれぞれが、TLDラベルでの漢字の使い方に関するルールを検討しています。3言語での漢字に関するルールは、ルートゾーン用に一つに統合する必要があります。今回のパネルディスカッションは、そのために従来から継続実施している活動の内容や状況をアジア太平洋地域における他の言語(アラビア語、ヒンドゥー語など)のコミュニティに共有・紹介することを目的とし、ICANN APAC Hub(*3)の提案により実施されました。
パネルディスカッションでは、最初にCGP、JGP、KGPが各GPの言語コミュニティでの検討状況を共有し、その後に意見交換を実施しました。会場からは、ルートゾーンに関するルールの検討結果からは、新gTLDだけでなく既存のTLDやそのSLD(セカンドレベル)に対しても将来的に影響するのではないか、といった内容も含め、ICANNから参加していたスタッフも巻き込んだ活発な意見交換が行われました。
JGPは、今後も、ICANNとも協力しつつ、CGP/JGP/KGPの協調を牽引していきます。その検討結果は、日本語LGRにフィードバックします。JGPのWebサイトでその検討状況を逐次公開するとともに、日本語LGRが具体化してきた段階で、皆様のご意見を伺う機会を設ける予定です。
(*1) APrIGF2015
http://2015.rigf.asia/
(*2) Internationalised Domain Names: A multi-stakeholder, cross-community case study
http://apps.rigf.asia/submission/proposaldetail?id=46
(*3) ICANNのアジア太平洋オフィス