日本語生成パネル チャーター
2015年2月4日(第1版)
背景
Rootゾーンでは、TLDラベルとして使われるさまざまな言語・Scriptおよびそれらにおける異体字を統一的に取り扱うルール(Root Label Generation Rules; RootLGR)が必要とされている。
ICANNはRootLGRを2種類のパネル(統合パネルと各言語に対する言語生成パネル)による連携で作成することとしている。日本語は、ICANNから言語生成パネルの設立とルールの提案が求められている主要言語の1つである。また、ICANNは漢字を使う言語(中国語、日本語、韓国語)の言語生成パネル間の調整を求めている。
なお、言語生成パネルの活動は、グローバルおよび国内のインターネットの健全な発展に貢献することを趣意とした、コミュニティによる自発的な活動である。
上記背景の下、日本語語に関する言語生成パネルの役割を負う組織「日本語生成パネル」をここに設立する。
概要
名称
和名:日本語生成パネル
英名:Japanese Generation Panel
略称:JGP
目的
RootLGRの日本語ルールをICANNに対し提案する
ルールとは、次を指す
- TLDで使える日本語文字集合の定義
- 上記文字集合における異体字の定義
- ドメイン名における各異体字の処理(異体字同士を登録可能とするか、どちらかが登録されたらブロックするか)の定義
- ラベルを構成する文字の並びが不適切(合成用文字が文字列の先頭に来るなど)にならないよう評価するためのラベル全体評価(Whole Label Evaluation; WLE)のルールを決める
位置づけ
- ICANNでのRootLGR作成を連携して行う複数組織のうちの一組織
- RootLGRの日本語ルールを提案する唯一の組織
- 今後のICANNからの承認により、日本語生成パネルとして正式に認知
活動の指針
- 国内コミュニティの意見を収集・反映すること
- 多様な専門性を持つメンバが連携すること
- CJK(中国語、日本語、韓国語)の言語生成パネルが作成したルール案を統合できるものに調整すること
メンバ
初期メンバ
役割 |
氏名 |
所属 |
チェア |
堀田博文 |
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) |
副チェア |
前村昌紀 |
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC) |
コミュニティ代表 |
久保次三 |
専修大学 |
コミュニティ代表 |
後藤滋樹 |
早稲田大学 |
コミュニティ代表 |
小西和憲 |
APAN-JP事務局長 |
言語専門家 |
田代秀一 |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
レジストリ/レジストラ専門家 |
堀田博文(兼) |
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) |
レジストリ/レジストラ専門家 |
村上嘉隆 |
ブライツコンサルティング株式会社 |
レジストリ/レジストラ専門家 |
米谷嘉朗 |
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) |
ポリシー専門家 |
前村昌紀(兼) |
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC) |
DNS/IDNA/Unicode専門家 |
米谷嘉朗(兼) |
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) |
事務局 |
JPNICとJPRSが共同で行う |
なお、正式にメンバとなるには、ICANNによる承認が必要である。
- 参考:生成パネルのセットアップおよび運用
https://community.icann.org/display/croscomlgrprocedure/Generation+Panels
追加メンバ
初期メンバに加え、次の場合メンバを追加する。
場合1 : JGPがその検討に追加メンバが必要であると判断した場合(ただし、そのメンバ追加に対するICANNの承認を条件とする)
場合2 : JGPに貢献する意思のある個人が参加意図をJGPに対し表明し、JGPと相談した上でその個人がICANNに対し参加意図を表明した場合(ただし、そのメンバ追加に対するICANNの承認を条件とする)
具体的成果物
対ICANN
- 日本語生成パネル設立提案書
- RootLGR日本語ルール最終案
対CJK
- RootLGR日本語ルール暫定案(CJK間調整用)
対国内コミュニティ
- 日本語生成パネル設立報告
- RootLGR日本語ルール暫定案(パブリックコメント用)
意思決定方法
JGPの意思決定は、原則としてメンバ間のコンセンサスにより行う。 ただし、合理的な時間内にコンセンサスが得られないとチェアが判断する場合は、多数決での意思決定も可能とする。
活動予定概要
- 設立提案書参照
会合等
会合
- 物理的な会合を開催するが、その際リモート参加可能とする
- チェアは必要に応じメンバ以外の参加を求めることができる
- 会合参加のための費用はメンバが負担する
メーリングリスト
会合日程調整、会合間の日本語による情報共有・議論用に jgp@j-gp.jp を使用する
ICANNを含む対外的な(公開の)情報交換用には JapaneseGP@icann.org を使用する
Web
主に国内広報を目的として http://j-gp.jp/ を使用する
活動状況の公開
- JGP設立申請の報道発表を行う
http://j-gp.jp/にて活動状況を公開する
- 会合の資料及び議論概要
- 会合以外の検討状況(ICANNとのやりとり/CJK調整状況/統合パネルとのやりとり/etc.)
http://j-gp.jp/にてパブコメ募集
以上