中国語/日本語/韓国語の生成パネルが合同会合及びグローバルコミュニティへの活動状況紹介を実施
2015年7月1日
第53回ICANN会合(6月21日(日)から6月25日(木)にかけて、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催)の会期中に、漢字を含むTLDラベルのルールを検討している中国語生成パネル(CGP)、日本語生成パネル(JGP)、韓国語生成パネル(KGP)が、協調のための合同会合を4回にわたり実施しました。そのうち2回は統合パネル(IP)メンバーも参加しています。また、JGPチェアの堀田博文が、グローバルコミュニティに対し、JGPの活動状況報告およびCGP/JGP/KGP間の調整状況を紹介しました。JGPからは、チェアの堀田博文とメンバーの前村昌紀、村上嘉隆、米谷嘉朗、事務局の高松百合が参加しました。CGP、KGPからも、それぞれのチェアを含む数人のメンバーが参加しました。
漢字は、中国語、日本語、韓国語で使われます。このため、ICANNのRootLGRプロジェクトでは、これら各言語のTLDラベルに関するルール(LGR)を検討しているCGP、JGP、KGPそれぞれが、TLDラベルでの漢字の使い方に関するルールを検討しています。今回の合同会合は、3言語での漢字に関するルールからルートゾーン用に統合したルールを作成するために従来から継続実施している検討の一環です。
会合では、JGPがこれまでに提案してきた「言語LGR統合アルゴリズム」の仕様調整や、本検討で使用される用語の詳細定義をCGP、JGP、KGP、IPおよびICANNで行い、正式に合意されました。また、一方で、RootLGRとgTLD申請プロセスの連携など、RootLGRプロジェクトの範疇を超える課題の存在の共有が行われ、これらの課題については1つの文書にまとめ、ICANNに提言する方向で引き続き検討を行うことが合意されました。
また、JGP単体及びCJK全体に関するグローバルコミュニティへの活動紹介は、ICANNブエノスアイレス会合の2つのセッションでの中で実施しました。JGPの検討状況は6月24日(水)のIDN Program Update(*1)で、CGP/JGP/KGPでの調整状況報告は同じく6月24日(水)のIDN Root Zone LGR Workshop(*2)にて報告しました。これらの資料はICANNのWebサイトに掲載されています。
JGPは、今後も、ICANNとも協力しつつ、CGP/JGP/KGPの協調を牽引していきます。その検討結果は、日本語LGRにフィードバックします。JGPのWebサイトでその検討状況を逐次公開するとともに、日本語LGRが具体化してきた段階で、皆様のご意見を伺う機会を設ける予定です。
(*1) IDN Program Update
https://buenosaires53.icann.org/en/schedule/wed-idn
(*2) IDN Root Zone LGR Workshop
IDN Root Zone LGR Workshop https://buenosaires53.icann.org/en/schedule/wed-lgr